9 25, 2008
母(おかん)[ ]
手術が終わった直後。
意識朦朧とする中、
気がついたら病室。
カーテンの隙間から
母が顔を覗かせ、
母 『大丈夫?』
私 『うーーーーん』(ボーっとしてます)
母 『麦茶作ってきたから♪』
は? 麦茶??
看護婦さん 『!?』
おもむろにペットボトル2本を置く母。
手術直後で
まだ酸素吸入やら色んな
管がつながったままの私に
麦茶って言った???
顔は腫れ、
人口呼吸器を外したばかりで
鼻の奥も
喉も何もかもが痛い!
流血してる、
苦しい!
とても何かを口に出来る状況ではないのは
一目瞭然。
なのに麦茶!?
しかも
いかにも自分で麦から煮出してきたかのような
言いっぷり。
絶対水出しパックに決まってる。
点滴を付け替えてる
看護婦さんがひと言。
『あのっ
担当医から許可が出ない限り
水分は一切取れませんからっ』
母 『あぁそうですか・・・』
『でも水分いっぱいとらないと、ねぇ』
ったく、風邪じゃないんだから・・・
はぁー
そんな付き添い(身内)いないよなー
看護婦さん(呆れ気味に)
『点滴から取れてますから大丈夫です』
ちょっと残念そうな母。
ねぇ、なんで?
なんで開口一番が麦茶なの??
しばらくは一切食べれないし
飲めないって言っておいたのに!
それから程なく
担当医から術後の説明とやらを
神妙な顔つきで聞きにいった母。
私は嫌な予感がしていたが
朦朧といつの間にか
寝てしまっていた。
と、
気がついたら母が
ベッドの窓際で
椅子に座りながら
今度は、気持ちよさそーに
うつらうつらと
寝ている・・・。
何しにきたんだろう・・・。
私 『先生、なんだって?』
母 『ん? あぁ・・寝ちゃった・・
はぁー気持ちよかったぁ~』
私 (-"-) 『で?』
母 『うん、なんでもないって』
(-"-)!
それじゃわかんねー(イラッ)
この人に頼んだのが間違いだった
自分で聞けばよかった・・・
だから来なくていいって言ったのにっ
そしたら驚いたことに
このおかんは、
母 『ねぇねぇ
あんた、田宮次郎って知ってる?』
はぁぁぁぁ????
寝てる間に
『白い巨塔』のように
教授回診でも来たの!?
母 『あのね、
田宮次郎の息子で
なんとかって俳優がいるんだけど
手術した先生、すっごい似てて
いい男なのよ~♪』
イライラッーーーーーー(-"-)
すぐに帰したのは言うまでもない。
数日後・・・
今度はバナナを持ってきた。
しかも2本。
飲めないって言ってんのに
なんで食べ物?
しかもなんで2本??
理由は食べきれないだろうから
一応2本ということらしい。
どこの世界にいるだろうか・・・
全身麻酔で
しかも人口呼吸器を気管まで?
入れての手術を終えた娘に
飲み物やら食べ物を
持ってくる母親が。
水分と栄養。
消化にもいい。
どうやら風邪と勘違いしてるらしい。
(ってそんなわけないんですが)
我が母ながら
今度こそ心底!
呆れてしまった。
食べれないとブチ切れながらも
また朦朧として寝てしまった私。
と
ハっと気がついたら
おかんがそのバナナを
食べてるっ(-_-;)
荷物になるのが嫌らしい。
恐るべし
うちのおかん。
ものすごい
トボけっぷりである。
もう心の底から
天然なのだ。
そんな母を
友人たちは
『マユママ、可愛いじゃん♪』
または
『それなりに一生懸命なんだよ』
などと言ってくれるが
自分の母親だったら
絶対!!
イラッ てなるからぁーー!
入院中
『O型の説明書』を読んだ。
お察しのとおり
うちのおかんはO型。
(O型の方、すみませんっ)
m(__)m
何度もうなずき、
クスクスと笑ってしまった。
本当にその通りだと。
そんなおかんに似てるなんて
絶対!!
認めたくない私も
O型なんである。
っていうか家族全員O型。
もっと凄いのが
おじいちゃん、おばあちゃんも
〝O型〟!
そう、
チョー純粋な
O型なんである。
確かに
叔父さんも
叔母さんも
み~んな
ちょっとずれてて
割りとボーっとしている。
(すみません!O型の方)
おばあちゃんは
いっつもニコニコしてて
なんでも〝だぁいじょうぶ〟
って顔してた。
あぁ
O型家族って
超楽天的。
全然慌てない。
ってか急げない。
急ぐとロクなことがない。
入院中、
母のあまりの天然ぷりに
イライラしたが
やっぱり私もO型。
〝まっいっか~〟精神の持ち主。
お陰で
怖~い手術もあまり深く考えず
受けられたのでありました。
実は
ここからが怖いんですが
また今度(^_^)/~
Lugar: 2008年09月25日 18:52
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